まずはじめに、この度の災害により被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
6月9日・10日と日本介護支援専門員協会から依頼を受け、宮城県名取市の仮設住宅における65歳以上の高齢者を対象とした実態調査活動を行ってきました。仮設住宅で、実際に被災者の方からお話を聞くことができて、とても貴重な経験をする事ができました。
ボランティアに行く前は、自分にできることがあるのだろうかと心配でしたが、被災者の方のニーズを聞き取りや、情報を行政や医療に橋渡しする事ができて、とても充実した2日間でした。また、全国から集まったケアマネさんと一緒に聞き取り調査を行うことで、自分自身の面接技術の勉強にもなりました。
実際に、被災者様の心を癒すことができたのは、私の面接技術ではなくて、私の子供が作ったメッセージ入りの折り紙でした。
私がボランティアに行くことを子供に話したら、徹夜で60人分の折り紙を作ってくれたのです。被災者の方に渡したら涙を流して喜んでくれました。その時、子供でも気持ちがあれば人の心を動かすことができ、子供の純粋な気持ちは大きな力であると感じました。
実際にボランティアの活動をして、被災者の方々も時がたつにつて、また環境が変わるにつれて、ニーズは変化しています。今だからこそ「生活」の視点を持つ福祉の専門職のスキルを必要としボランティアのニーズがあると思います。
3ヶ月という時が過ぎ、ボランティアの人数が激減する中、福祉の専門職として、長期的に支援できる体制の構築が必要であると感じました。このような機会を作っていただいた、船橋介護支援専門員協議会の方々、快く送り出していただいた法人に感謝し、今後も時間の許す限り、ボランティア活動を続けて、一人でも多くの温かい気持ちを広げていきたいと思う。
最後に、宮城県名取市の1日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。
特別養護老人ホーム 船橋百寿苑 平尾